今日は、「他人の何を理解すればうまくいくのか」
という話をしたいと思います。
フランクリン・コヴィーさんの「7つの習慣」では
「インサイド・アウト」っていう考え方が紹介されてます。
インサイド・アウトをかんたんに言うと、
「自分のことを理解してもらうことより先に
相手を理解しましょうね」
ってことです。
「まあ、そうだよね」って感じですけど、
具体的に相手の何を理解すればいいのか
わかりませんよね。
現時点の私の個人的な解釈では、
「人は、『自分が一番かわいくて、
次に自分の好きなものがかわいい、
そしてそれ以外は興味ない』
ってことを理解しなさいよ」ってことだと思ってます。
たとえば、
「私はアフリカの難民を救いたい!」
と大声で叫ぶ人がいたら、あなたはどんな風に感じますか?
「偽善者!?それかいい人アピール?」
「誰かに洗脳されてるのかな」
「親身になってくれる家族とか友達がいないのかな」
って思ったりしませんか?
妙な疑いが頭をかすめてしまうと、
スッと尊敬のレバーが動きませんよね。
じゃあ、これならどうです?
「私は人工授精で生まれました。
両親は高齢で自然妊娠できなかったため、
私は高度生殖医療センターから紹介された代理母
(コーヒー農園で働くエチオピア人のおかあさん)
の子宮で育ったそうです
だから私の血肉は66%は日本人ですが、
33%はエチオピア人なんです。
高校2年の夏、一度だけエチオピアのおかあさんに
会うことを許されました。
しかしおかあさんは骸骨のようにやせこけており、
髄膜炎の後遺症で、ほとんど耳が聴こえないようでした。
通訳さんの話によると、エチオピアはコーヒー大国ですけど、
いまだに輸出に至る搾取がひどくて、おかあさんは
還暦を過ぎても毎日農園に行かないと食べていけないし、
病気だとわかっていてもずっと病院に行けないのです。
だから私は、エチオピアのお母さんを救いたい!」
どうです?
さっきより入ってこないですか?
もう一回言いますよ
人は「自分が一番かわいくて、
次に自分の好きなものがかわいい、
そしてそれ以外は興味ない」
なんかしっくりきませんか?
では、誰かと仲良くしたいなら
どうしたらいいのでしょう。
・彼(彼女)の好きなものは何かいろいろ聞いてみよう
・彼(彼女)自身をもっとリサーチしよう
って考えるのが自然ですよね。
これ、お金儲けにもつながるんですよ。
「彼(彼女)=お客さん」で置き換えます。
すると、
・お客さんの好きなものは何かいろいろ聞いてみよう
・お客さん自身をもっとリサーチしよう
となります。
そしてお客さんが
「あー、この人はおれのことをわかってくれてる、
信じられる」って感じたら、財布をガバッと開いて、
あなたの口座にそっと入金します。
これは商売の自然な流れです。
しかし逆の流れだとどうなるか。
「お客さんがとりあえずお金をくれる」
↓
「あー、このお客さんいい人、
私はこの人のことをもっと知りたい」
これだったら苦労はないですけど、
いくら願ってもこれは現実にはありえない。
つまり、現実としてお金を手にしたければ、
自分のお金のことよりお客さんのことを考えるのが先、
お客さんのことばっかり考えてたら、
やっぱりお金が増えてしまう、ってことになります。