今日は、『立ち食いそばVS手打ちそば』という話をします。
突然ですが、物の値段ってどうやって決まってますか?
「会田さん、そんなの社会の授業で習いましたよ。
『需要と供給』でしょ?
需要線と供給線がクロスしたところで、価格が決まってます」
ホントにそうですか?
たとえば、自動販売機の前で、
「おれはペットボトルの水は70円くらいが妥当だと思う」
ってブツブツ言いつづけてても、ただのあぶない人ですよね?
結局150円で買うしかないんです。
これって、供給側の言い値で買ってることになります。
需要と供給、クロスしてませんよね?
じゃあ、『ペットボトルは150円』という、相場みたいなものは
何で決まってるのでしょうか?
たとえば、立ち食いそばと、手打ちそばを
何も言わずに並べられて、「さあ、どっちがどっち??」
って言われて、外さずに答えられますか?
「会田さん、バカにしてんですか?
手打ちのほうがおいしいから、すぐわかりますって!」
「でも、小学校4年のさよちゃんが、アンパンマン見ながら
『手打ち』してるかもしれませんよ?」
「えーーーー!?!? うーーーーん。。。」
ちょっといじわるなこと言っちゃいましたけど、
立ち食いそば屋の『のれん』がかかってたら
「300円くらいかな」って思いながら入るし、
手打ちそば屋の『のれん』だと、「1000円くらい」
って思いながら入ります。
ここには、「作るのにどれだけの手間がかかったか」
というお客さんの予測が働いているのです。
水とオレンジジュースでは、原料の値段はちがうかも
しれませんが、工場でペットボトルを作る手間ひまは
同じです。
想像できますよね? だから150円なんです。
eBayでも同じです。
その日のうちに商品を輸出したり、商品の中に
『折り鶴』が入っていたりすると、お客さんが
"Ultra Fast Shipping!Pretty Origami :-)"
という良いフィードバックをくれます。
あなたの手間ひまが、お客さんの支払った価格より
上だからです。
この感覚で、身の回りのものを見てください。
『需要と供給』のまま、とまってた知識が
使える知識に進化するでしょう。
次回は、『わざとゆっくり作ったら売値が高くなるのか?』
という話をします。
楽しみにしててください。