今日は、『悪魔の契約』という話をします。
前回は、『(人から見て)その仕事に就くまでがたいへん』
と判断されるお仕事は給料が高い、という話をしました。
これが給料の正体であり、給料の原則です。
ところであなたは、『悪魔』と契約したことがありますか?
そう、あれです。
「お前の願いをかなえる代わりに命を差し出せ」
というアレです。
「ああ、ありますよ。『悪魔』ってうちのカミさんのことでしょう?」
シーーーーーーーー!!
それだけは口に出さずに墓まで持っていくこと。
(離婚の法律は男性不利にできてますので念のため!)
「じゃあ、ないかな」
それがあるんです。
「え!?」
覚えがないですか?
そう、あのときですよ!
はじめて入社して、「この会社で働きます」という契約書に
サインした、あのときです。
『あれ』があるから、会社の業績が2倍になっても
あなたの給料は2倍にならないのです。
そもそも、おかしいですよね?
コンビニでガムを1個買ったら100円。
2個買ったら200円。
だったらみんなが懸命に働いて、会社の業績が2倍になったら
給料は2倍になるはずです。
でもならない。
なぜなら、
サラリーマンとして成績を上げて、会社に貢献して得られる
最大のご褒美は、『雇い続けてもらえること』
だからです。
これが雇用契約書の『終身雇用』の意味です。
逆に、会社から見れば、
「今期がんばったからボーナスがほしい?
会社は、売り上げがあってもなくても、
毎月毎月、『あなた』という商品を『リピート購入』
してあげてるんですよ。
今期ちょっと売り上げが良かったからと言って、
ハイエナみたいに寄ってくるんじゃないよ。
厚かましいったらありゃしない」
ってなるのです。
「願い(安定収入)をかなえる代わりに命を差し出せ」
これが資本主義社会における『悪魔の契約』です。
あなたのまわりで
「うちの会社、ぜんっっっぜん、給料があがらねえ~」
って何度もグチる人がいたら、やさしく受けとめてあげてください。
そして彼の気持ちが落ち着いたら、『悪魔の契約』の話を
教えてあげてください。
あなたは『資本主義』というゲームのルールがわかっていて、
彼はわかってないだけですから。
次回は、『月末になると銀行残高がなくなるのは当たり前』
という話をします。
楽しみにしててください。