今日は、『労働者搾取のための3ステップ』という話をします。
前回は、『契約』で労働者を縛ることによって、
会社が合法的に利益をむさぼるノウハウをお話しました。
本当に腹立たしい話ですが、
「もっともっと搾取するにはどうしたらいいかな?」という観点から
3ステップに分けることまで研究されてます。
1.絶対的剰余価値の追求(24時間戦ってください搾取)
2.相対的剰余価値の追求(いろいろ安くなったから給料も要らないよね搾取)
3.特別剰余価値の追求(むしろ搾取を否定)
順番に説明します。
1.絶対的剰余価値(24時間戦ってください搾取)
これはカンタンですね。労働者をコキ使うんです。
なんやかんや言って残業代を払わない会社が多いのは、
『人件費固定で長時間働かせるのが一番儲かる』からです。
ただしあんまり露骨にやりすぎると、世間のバッシングにさらされるので、
『労働者にもっと集中させて、一定時間内に行う仕事の量を増やす作戦』
にシフトする会社が増えてます。
まあ、やってることは変わらないです。
2.相対的剰余価値(いろいろ安くなったから給料も要らないよね搾取)
これは、今の日本のようなデフレ社会に吹いた、ただのラッキーパンチです。
会社がねらってやることはできません。
昔は、「ゲームやりたい」ってなると、5000円くらいする
ファミコンのカセットを買うしかありませんでしたが、今は
スマホさえ持ってれば、無料で遊べますね。
アマゾンのおかげで、何かポチったら送料無料で家までほしいものを
届けてくれますね。
昔よりいろいろクソ便利になってますが、会社だって、そういうこと
ちゃあああんとわかっているのです。
『給料=会社の経費』なので、働く人の気晴らし代やら生きていくコストが
下がってるんだから、会社は「そんなにたくさんお給料を出す必要がないね」
って判断します。
3.特別剰余価値の追求(むしろ搾取を否定)
最近、いろんな会社が血まなこになってやってるのはコレです。
手前味噌で恐縮ですが、私は2ヶ月かけて、ebayの出品ページを
自動で作るプログラムを開発しました。
中古カメラの出品作業はコンディションの記述がややこしくて、
ふつうは30分程度かかりますが、私は10分もかからずに出品できます。
私じゃなくて、外注の人が使っても同じ結果になります。
外注さんがやめて、別の外注さんになっても、同じ結果になります。
このようにツール作ったりとか、画期的なノウハウを勉強したりして
搾取することなく、ライバルに差をつけていきます。
みんな、3を追及したら幸せですよね!?
しかしマルクスは150年も前に、警鐘を鳴らしていたのです。
このような追求が、やがては自分(会社)の首を絞めることになるということに。。。
そこで次回は、『企業努力はやがて、消滅する』という話を
していきたいと思います。
楽しみにしててください。