今日は、『全業務機械化中毒』という話をします。
前回は、裏ビデオのように、年々タダ同然になる商品と
手打ちそばのような、変わらない価値のある商品があるよ
という話をしました。
『変わらない価値=労働力』なのに、どうして会社は
労働者を駆逐して機械化を進めるのでしょうか。
そんなことしても、いつかは薄利多売になっちゃうのに。。。
その理由は、会社が『依存症』になってるからです。
依存症とは、アルコール依存症とか、性行為依存症とか、
何かを過度に求めすぎて、日常生活に支障がある状態ですね。
会社だって依存症にかかります。
そもそも、なぜ依存症になるのかというと、
その行為が『気持ちよすぎる』からです。
酔っ払った状態が気持ちよすぎる、
行為で頭が真っ白になって気持ちよすぎる、
機械化で利益が出まくって気持ちよすぎるんです。
赤ちゃんがおチチをムチュムチュねだるように、
どうしようもない快感が脳みそにこびりついて、
離れられないのです。
会社の機械化がクセになっちゃう秘密は、『分業』にあります。
経済学者アダム・スミスは『国富論』で分業の威力について
次のように語っています。
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各工程をみんなで分業すれば、1日で4800本のピンが作れるだろう。
しかしひとりでピンを作れば、1日で1本も作れないだろう。
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と。
そこで会社は、分業をきっかけにこんな流れをたどります。
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目先の利益を求める
↓
分業する
↓
機械化が進む
↓
商品の価値が減る
↓
労働者をリストラする
↓
長期的には利益が減る
↓
目先の利益を求める
↓
一番上に戻る(永久ループ)
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借金漬けになった人がさらに借金する感じですね。
ループすればするほど、『薄利多売ビジネス』になります。
「でも会田さん、それでもがんばって利益出してる会社って
いっぱいあるじゃないですか?
そういう会社は、どういうことしてるの?」
わかりました。
というわけで次回は原点に立ち戻って、『利益とは?』
というお話をしていきます。
楽しみにしていてください。