今日は、『人間不要2』という話をします。
分業化が進むと、わたしたちはどうなるか。
具体的に説明して行きます。
1.「君の代わりなんかいくらでもいるんだよ」と言われる。
2.カゼをひいても休めない
が、前回の話です。今回はこの続きです。
3.社長にさからえなくなる
レジ打ちの仕事がかんたんなのは、バーコードを「ピッ」とやるだけで、
レジ打ち終わり、だからです。
仕事がかんたんになるということは、『できる人が大量に生まれる』
ということです。
『できる人が大量にいる』という状態は、『社長は選びたい放題』
ということになります。
するとどうなるか?
社長のゴリ押しに対して、「御意(Gyoi)」しか言えなくなります。
「今月からはこれも担当してください」「御意」
「長時間労働できるよね?」「御意」
「チミ、手当てとかいらないよね?」「御意」
「戦争もなくて平和だなー」と思って毎日会社に通ってますが、
社員の下僕化は、今日も進化します。
4.暴動が起きる
たとえば、デジカメの修理を頼むと、今は中身をそっくり
入れ替えて完了です。
修理なんかしないんです。
じゃあ、トランジスタを1個1個修理する修理屋さんは
どこに行ったのか?
『失業』です。
分業が進むと、分業前の人は不要になります。
するとどうなるか。
失業した人は、別の仕事を探します。
↓
労働者の供給が増えます。
↓
「御意」が加速します。
↓
会社が儲かります。
↓
会社は儲かったお金でさらに機械化を進めます。
↓
さらに労働者の立場はわるくなります。
1816年には、イギリスの農民が脱穀機を打ち壊し、
「パンか、血か」と書かれた旗を持って、練り歩きました。
(メシを食わせろ、さもなきゃ殺す)
1811年、イギリス政府が「機械破壊は死罪」と決めた
5年後のことです。
そうなる気持ちもわかると思います。
私たちから見ると、『機械は仕事を奪うもの』なのです。
しかし、
「脱穀機?おれは毎日パソコンを操ってるし、関係ないぜ」
っていう考えもあると思います。
マルクスはもうこの世にいませんが、次回は分業化によって
ホワイトカラーの人がどんな影響を受けるのか、
考えてみたいと思います。
楽しみにしててください。